2024年2月7日水曜日

『千年の読書』を読んで

 先日、『千年の読書』(三砂慶明 著 )という本を購入して読みました。

書店で別の本を探しているときに、この本を偶然発見しました。書棚からなんとなく目立っていた本。いい出会いがありそうな気がして、手に取りました。

素晴らしい本でした。

著者の三砂慶明さんは書店員です。本書は書店員である著者が「なぜ、人生には本が必要なのか?」という点について、深く考察されています。

この本の「はじめに」のなかで、このようなお話がありました。


 ――不思議なのは、人生がうまくいっているときは、あまり本が視界に入ってこないことです。むしろ、うまくいかなかったとき、失敗したとき、目の前が真っ暗になったときに本と出会います。


私もよく著者とこうしたお話をしています。

悩んでいるから書店へ来た、という人も多いですね。なんからの悩みを抱えた人にどう寄り添えるのか、そうした視点から本は生まれてくるのだと思います。

この『千年の読書』も、今の私に必要な本だったと感じます。

最近、私は少し疲れていて、疲れた編集者は、疲れた読者を癒すための本は作れません。

「どうしたらいいのか」と、悩んでいたのだと思います。だから、足が自然と読書論のコーナーへ向かったのではないかと感じるのです。

本を読むとはどういうことなのか。

作る側/読む側、その両側面から、改めて「読書とはなんであるか」を捉えたかったのだと思います。

1000年も前から、人は読書を通じて成長している。

すごいことです。

私も、ずっと本を読んでいきたい。ずっと本と共に歩んでいきたいと思います。

2023年12月12日火曜日

『汝、星のごとく』を読んで

 本屋大賞を獲った『汝、星のごとく』(凪良ゆう著/講談社)を読みました。

 これだけ有名になった本だから、あらすじ必要かな……という感じですが、一応ご紹介しておきます。

 瀬戸内海の島で育った暁海と、身勝手で奔放な母親に連れられ、京都から転校してきた櫂。同じ学校に通うふたりは、あるきっかけで知り合います。

 親に振りまわされ、ひどい孤独と欠落を抱えた者同士、ふたりは自然と寄り添い合い、お互いを支え合っていました。

 ですが、時間は残酷なほど進み、人はそれに伴い成長していきます。

 惹かれ合って、「この人しかいない」と思いながらも、すれ違いは避けられません。

 この本は、そんなふたりの長い年月に渡る、愛、依存、決別、そして出逢いの物語でした。

 私は読んでいて信じられないくらい感情移入してしまって、どういうわけか、読後一週間も経つのに、まだ落ち込んだり、悩んだり、ほっとしたり、泣いたりしています。

 この本、魔法がかかっている……。

 そう思わずにはいられないほどです。

 もちろん、本だけの問題ではなく、現実的に悩んでいることがあるのですが、それでも本が与えた影響を感じずにはいられないほどです。

 たくさん本を読んでいると、その世界観から抜け出す方法を忘れてしまう本に出逢うことがあります。

 この物語は、まさにそんな本でした。

 

2023年8月15日火曜日

さぼり編集者が還ってきた

 気がつけば、もうお盆休みも終わろうとしています(笑)

昨年は忙しく、ブログを書く元気がない、というよくわからない症状になっていました。

忙し過ぎるのはよくないですね。

最近読んだ本を一冊ずつ紹介したのですが、さぼり過ぎて重なっているので、とりあえずタイトルだけ羅列しておきます。

どれも、ほんとにおすすめです。


『終末のフール』(伊坂幸太郎著・集英社文庫)

『夜に星を放つ』(窪美澄著・文藝春秋)

『定年オヤジ改造計画』(垣谷美雨著・祥伝社文庫)

『悲しみよ、こんにちは』(サガン著・新潮文庫)

『それでも空は青い』(荻原浩著・角川文庫)

『テレフォン人生相談』(加藤諦三著・ニッポン放送)

『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎著・集英社文庫)


次回から、一冊ずつご紹介していきます!


2022年1月7日金曜日

新年あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。

本年もシンプルドットをよろしくお願いいたします。


昨年は、自分の苦手な分野の企画にもチャレンジした年でした。

おかげさまで『アセンションパラレル』(吉濱ツトム先生)、『タイムデザインの法則』(保江邦夫先生)、『月の教科書』(マドモアゼル愛先生)など、大きな反響をいただきました。

本当に感謝の一年でした。

今年も2月の本がもう追い込みですので、ギリギリスケジュールで頑張っています。

どうしてこうも毎回ギリギリになってしまうのか。働き方改革したいものです。

今年もよろしくお願いいたします。



2021年11月17日水曜日

『愛の地球へⅡ』を観て

 先日、海響監督による最新映画、『愛の地球へⅡ』の上映会へ参加してきました。

『愛の地球へⅡ』予告映像

https://www.youtube.com/watch?v=_ydgQIvC1FY


この映画は、太古の昔にこの地球へ、宇宙から送り込まれた魂の継承者である、イルカとクジラが主役です。

以前、理論物理学者の保江邦夫先生が、

「魂の起源は宇宙のかなたにあるシリウスという星々で、この地球に到達した際、最初に一番入りやすかったのが肉体がイルカやクジラなんだよ。地上のほうではライオンね」

とおっしゃっていました。

そのときは「へぇ、そうなんだ」とお聞きしていました。

でも、今回映画を観て、「やっぱりイルカとクジラはただ海を泳いでいるだけじゃなくて、私たち人間では受け止められない見えない世界を知っているんだ。そして、地球のすべてのバランスを取ってくれている」と感じました。

映画には、イルカとクジラにかかわる活動をされているさまざまな人が出てきますが、その誰もがイルカとクジラの神秘性を語っていました。

海をダイビングしたことない私には想像するしかない光景ですが、クジラが目の前に現れたときの神聖さは、言葉にならないものだそうです。

私もそんなの体験してみたい!と強く思いました。



2021年10月6日水曜日

祝! 『月の教科書』重版決定!


 9月28日に発売された『月の教科書』(マドモアゼル・愛著/ビオ・マガジン刊)、発売から1週間で重版が決定しました!

大好評で、出版社にも注文が殺到しているとの嬉しいお知らせをいただきました!

編集担当としては、重版するとほっとします。読者へ届けられるように、細部にこだわります。

手に取っていただけたんだ、と思うと、本当にうれしいです。

ネットショップでは欠品らしいので、お出かけの際、書店に立ち寄ってみてください☆

2021年10月2日土曜日

『そして、バトンは渡された』を読んで

 『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ著/文藝春秋)を読みました。

本当に心があたたかくなる作品とは、こういう本を言うんだろうなと感じました。

素晴らしかったです。

この本は本屋大賞も受賞したし、ベストセラーだから読んでいる人も多いとは思いますが、まだの人はぜひ読んでいただきたい一冊です。

実は、先週のamazonセールでkindleを購入して、ためしに何か買ってみようと、何気なく選んだ本でした。

売れているし、評判いい本っぽいな、くらいの軽い気持ちで。

でも、読後、心から「いい本に出会ったー」と感じました。

私は家族にやさしくなれたような気がします。特に子供たちに。本が与えるものの大きさを、改めて感じさせてくれる作品でした。