書店で別の本を探しているときに、この本を偶然発見しました。書棚からなんとなく目立っていた本。いい出会いがありそうな気がして、手に取りました。
素晴らしい本でした。
著者の三砂慶明さんは書店員です。本書は書店員である著者が「なぜ、人生には本が必要なのか?」という点について、深く考察されています。
この本の「はじめに」のなかで、このようなお話がありました。
――不思議なのは、人生がうまくいっているときは、あまり本が視界に入ってこないことです。むしろ、うまくいかなかったとき、失敗したとき、目の前が真っ暗になったときに本と出会います。
私もよく著者とこうしたお話をしています。
悩んでいるから書店へ来た、という人も多いですね。なんからの悩みを抱えた人にどう寄り添えるのか、そうした視点から本は生まれてくるのだと思います。
この『千年の読書』も、今の私に必要な本だったと感じます。
最近、私は少し疲れていて、疲れた編集者は、疲れた読者を癒すための本は作れません。
「どうしたらいいのか」と、悩んでいたのだと思います。だから、足が自然と読書論のコーナーへ向かったのではないかと感じるのです。
本を読むとはどういうことなのか。
作る側/読む側、その両側面から、改めて「読書とはなんであるか」を捉えたかったのだと思います。
1000年も前から、人は読書を通じて成長している。
すごいことです。
私も、ずっと本を読んでいきたい。ずっと本と共に歩んでいきたいと思います。

