本屋大賞を獲った『汝、星のごとく』(凪良ゆう著/講談社)を読みました。
これだけ有名になった本だから、あらすじ必要かな……という感じですが、一応ご紹介しておきます。
瀬戸内海の島で育った暁海と、身勝手で奔放な母親に連れられ、京都から転校してきた櫂。同じ学校に通うふたりは、あるきっかけで知り合います。
親に振りまわされ、ひどい孤独と欠落を抱えた者同士、ふたりは自然と寄り添い合い、お互いを支え合っていました。
ですが、時間は残酷なほど進み、人はそれに伴い成長していきます。
惹かれ合って、「この人しかいない」と思いながらも、すれ違いは避けられません。
この本は、そんなふたりの長い年月に渡る、愛、依存、決別、そして出逢いの物語でした。
私は読んでいて信じられないくらい感情移入してしまって、どういうわけか、読後一週間も経つのに、まだ落ち込んだり、悩んだり、ほっとしたり、泣いたりしています。
この本、魔法がかかっている……。
そう思わずにはいられないほどです。
もちろん、本だけの問題ではなく、現実的に悩んでいることがあるのですが、それでも本が与えた影響を感じずにはいられないほどです。
たくさん本を読んでいると、その世界観から抜け出す方法を忘れてしまう本に出逢うことがあります。
この物語は、まさにそんな本でした。