2014年8月22日金曜日

映画『風立ぬ』

映画『風立ぬ』を観ました。

海軍零式艦上戦闘機、通称零戦を設計した、堀越二郎という実在の人物を描いたこの作品。
見始めるまえは、夢を持つひとりの若者が、戦争に向かって崩壊していく国と時代に翻弄される様を取り上げた映画だと思い込んでいました。
ところが、この映画に、そういった反戦色はまったくありません。
どちらかと言うと、浪漫に満ちたサクセスストーリーでしょうか。

主人公の二郎少年は、風と見間違えるほどの美しい飛行機を作りたい、という夢を抱きます。
その夢を大人になるまで捨て去ることなく、必死に勉強しながら叶えていこうと努力するのです。
淡々と夢に向かって歩み続ける姿が印象的でした。

この映画には「美しい」というセリフがたくさん出てきます。
主人公が美しいと感じるものは″飛行機″と″恋人″です。
そのセリフを聞いていて、美しいと感じることができるものがないと、人生はなんと空虚なものかと思いました。

私は本が好きなので、本を美しいと感じることが多いです。
そして、ひとり娘も美しい存在です。

美しいと感じられるものは、ただそこにあるわけではなく、自らがそれを手にしようと歩まなければ目の前に来てはくれません。
歩み続けるためには、相当のエネルギーを要します。
正直、歩まない人生は楽です。
しかし、美しいものを求め続ける人生ほど充実したものがないのも事実。
この映画を観て、そんな人生を歩みたいと感じました。


映画『風立ぬ』公式サイト