2021年9月10日金曜日

人気作品ってやはりすごいですね

 いまさら、という感じですが、エヴァンゲリオンを見ました。

といっても、テレビシリーズをいちから観る時間があまりなく、新劇場版をかじっているだけです。

しかも、『エヴァンゲリヲン新劇場版:序』と『破』やっと観終わったくらいなので、旅は長いです(笑)

背景もよくわからない中で見始めてしまったから、最初は「ものすごいエンターテインメントだな」と感激しました。

でも『破』を観終わったあとは、なんだかいろいろな思考が邪魔して、次から次に襲い掛かってくる使徒が、卵子に向かう精子に見えてきて、少し複雑な気分でした。

この世は本当に相対的というか。地球も銀河も宇宙も、誰かの細胞の一部なんじゃないかな、私たちはウイルスなんじゃないか、とか。個体として生きている意味とか……。

バカですよね(笑) 家族に笑われました。

物質世界でとらえる生命体と高次元の境界線を、これほどまでに軽々と越えて表現できてしまう作品ってなんだろう。

視聴後、感じたものをまだ消化しきれなくて、戦争映画を見たときのような、悲しみやさみしさがずっと残っている、あの感じです。怖い夢を見た朝のような。

ものすごくおもしろい作品だから、本当に続きが観たいのですが、私の受け皿が小さくて、なかなか次の『Q』を観る勇気が湧いてこない。

この作品に熱狂して、連続して観られる人のパワーはすごいです。その人は、きっとどの世界にいっても一生懸命生きられるのではないかと思う。

でも、私も土日に子どもたちからパワーをもらって、元気になったら続きを観たいと思ってます!!

やっぱり、とてもたのしみです。





2021年9月9日木曜日

『プライドレス 受け入れるが正解』を読んで

 先日、友人に勧められて、『プライドレス 受け入れるが正解』(藤森慎吾著/徳間書店)を読みました。

オリエンタルラジオの藤森さんのチャラ男のイメージが、根は素朴なんだなぁ、という印象に変わりました。

オリラジはデビュー後すぐに爆発的に売れて、あとは波のようにヒットを打ってこられましたが、この本ではそこはさらっと触れる程度。

テーマは一貫して、著者が人生のターニングポイントを、どのような意識と立ち位置で生きてきたか、という点に絞られていました。

本の作りとしては、そこが素晴らしい。

編集者が売れそうな要素をあえて捨てている、そんな勇気を感じました。

だってオリラジの起死回生裏エピソードは、業界の人も、一般の人も気になっている人がいるのでは、と思いますが、そこを入れすぎると著者が伝えたい「プライドがないからこそ、前に進めた」というテーマがぼやけますもんね。

読んでいて感動したのは、「自分の性格や特性にいちばん向いていると思われる、いまのような芸風で、わが道を行くしかない」と語るところです。

自己啓発の本を読み漁っても、自分探しをしても、自分が進むべき道が見つからないとしたら、それは「目の前にあるものと自分とのつながり」を、まだ見極められていないからなのではないかな、と思っています。

だから、私は本で「まだ見ぬ才能が引き出される」というようなテーマはあまり作らないようにしています。

「どこかに落ちている才能」を探しにいくと、永遠に終わらないから。

才能とはもっと身近なものなのではないでしょうか。むしろ、自分の器を知ることが、本当の才能を発揮するのに最も大切なのだと感じています。

いち視聴者からすると、藤森さんは一流の芸人に見えます。そんな人でも隣の芝は青く見えるのですね。

でも、藤森さんの「隣の芝はそりゃ青いだろうけれど、自分の庭を自分自身が気に入ればそれでいいんじゃない」というようなスタンスに、背中を押してもらえた気分でした。

とてもいい本でした。おすすめです。